12/26(火)てんしん
2023年12月26日 22時17分天津飯を思い浮かべた人はお腹すいてますか。今回は「月天心(つきてんしん)」。蕪村の句に「月天心 貧しき町を 通りけり」があります。月が頭上に輝くころ、さびれた町を通ったけれど、月光で照らされた町は清々しかった。(正確な意味は各自調べてみてください) 天心とは頭上。「月天心」は、冬の満月は頭上高く輝くということです。ここからは理科ですよ。満月前日の今晩、23:46に月が南中します。(高度が一番高い) その高度は約84.1°。夏至の日の太陽の南中高度が約79°なので、それより5°ほど高いです。もう真上といってもいいでしょう。
ざっくり説明します。地球から見て満月の反対側には太陽がありますね。今は冬至のころ。太陽が一番低くなるときです。その反対側が満月の位置です。だから冬の満月は高い角度から照らすのです。明日27日深夜の月の南中は12/28の00:42。南中高度は83.8°です。首を上に向けて月天心を味わってみてください。もちろん真上から月光に照らされた風景も。
日暈の月版(月暈:月ハロ)が見えていました。肉眼でもうっすら虹色。この後曇ってくるかな。